AYUTAKA Gallery - Glass Carvingの世界 -
Please see my artwork first. and feel it freely.
- Alive_together & Bi work -
2022 「美術の祭典 東京展」出展作品
10月7日~10月14日
東京都美術館
【東京展 2022】AYUTAKA’s Metal works
- Bismuth crystal (ビスマス結晶) -
今回の東京展ではビスマスという金属を使った作品をガラス作品と一緒に並べさせて頂きました。ビスマスは、とても面白い特性をもっており、高温で溶かした後に、いくつかの条件を揃えてあげる事により、金属が幾何学模様を描きながら結晶化していきます。また、冷却時間と保有している温度により様々な色をみせてくれます。とても不思議な色をしていますが、人畜無害な金属で、金と同じように体内に入っても安全な金属で、医療用器具や胃腸薬にも使われています。上の動画で、実際の結晶化作業の様子を少しだけ紹介しています。
Metal works
- 癒しの詩を奏でし藍 -
ビスマスは、冷却時に保有している温度と時間により、空気と触れ合った部分が化学変化(酸化膜が発生)し、美しい色を発色してくれます。こちらの作品は空気に触れた内側が青色を帯びた金属色となりました。
近くから、結晶にライトを照らしてあげると宝石に負けないくらいの、とても美しい反射光を見せてくれます。
理由は全ての結晶成長が、中央に向かってのびていくよう、条件を揃えてあげているからです。
- ビスマス星で釣りをする人 #1 -
ビスマスに金の針金で作った人間を座らせてみました。飛び散る水をクリスタルガラスで表現。とても可愛らしい作品となりました。
細かな作業ではありますが、全てが手作業です。
気に入って下さった方がいてお嫁入した作品でもあります。新天地でもきっと素敵な釣りライフを送ってくれるに違いありません。
- ビスマス星で釣りをする人 #2 -
こちらの作品は「ビスマス星で釣りをする人」の2作目。少し大きめの結晶化に挑戦したもので、実は底の部分に穴があいています。
ライト付きの台座に置くと、底面から漏れ出した光がビスマスの結晶に反射して、神秘的な作風をみせてくれます。
釣り人は伝説の魚を釣り上げることを夢見て、今日も金の糸を垂らしています。
- 静かに想い続ける青 #1 -
ビスマスの大きな青色結晶を作り出すには、高温を維持させた状態でゆるやかに冷却させる必要があります。慎重に条件を絞り形成したものですが、このような薄さでこれだけ大きな結晶体を作れた事は本当に奇跡。熱が逃げないうちに分割したので、両サイドからも結晶構造を覗き見る事ができます。
星霜 - SEISO -
布で言う「端切れ」にあたる部分を集めてみました。一つ一つは小さいですが、毎年霜が降りるのと同様にビスマスも同じ模様を描き続けています。忙しい時代です。季節を忘る事のないよう、気持ちのお守りとして眺めていたい作品です。
Glass Carving
月下蝶(サイフォン)
月下に舞う大紫をガラスサイフォンに彫刻しました。地面には優しく揺れ動くハーブを描き、上下一体で小さな蝶の世界を表現しています。
Alive together - 空を制する -
過去作品のイヌワシですが、今回は周りに草花を生い茂らせ、躍動感あふれるディスプレイにしてみました。悠々と羽ばたくその姿を存分に表現できたのではないでしょうか?このビードロのようなガラスはとても薄く出来ており、彫刻自体も非常に難易度が高い作品となっております。